終身雇用の時代はもう終わりだ!
これからは会社に頼らない働き方をしないといけない!
こうした言葉が、さかんに使われるようになりましたが、実際の生活はどうでしょうか。
今のところ、町の中小企業で勤務しているよりも、大手上場企業で勤めている方が福利厚生は充実、収入は高位安定、周囲からの目も(多少の)羨望がある、という状況は10年前と比較してもあまり変化していないように感じます。
では、これから5年後も、今と同じような状況が続いているのでしょうか。
その点について、考えていきたいと思います。
プロのビジネスマンとして生きていく
おそらく、今後の5年間で世の中の働き方は大きく変化すると思います。
世の中として、変化せざるをえない状況や、変化する「空気」が醸成されていくことになるでしょう。
元々、日本国内だけのマーケットには限りがあり、今後の労働人口を考えると、その限りあるマーケットでさえも、縮小していくと言われています。そこに、コロナショックがおとずれ、生活の様式は変わらざるをえない状況となりました。
企業としては、限られた中で利益を残し、資金を残し、自社を存続させる必要があります。
そこで判断することは、利益を残す社員かどうかの選別です。
・営業活動が限定的な中でも、自社に利益を残している営業社員
・固定経費の見直し、新たなシステム導入などを進言してくれる経理社員
・与えられた仕事だけでなく、自ら新たな仕事を創ることができる管理職
こうした、自走できるビジネスマンしか満足した収入を得ることが出来ない時代になるでしょう。
逆に、言われたことだけコツコツとこなす社員は、最低賃金で働いてくださいね、という流れになるはずです。
では、出来るビジネスマンとそうでないビジネスマン、この両者を分ける最大の差はどこにあるのでしょうか。
出来るビジネスマンは何が「出来る」のか
出来るビジネスマンは何が「出来る」のか。
一言で示すとそれは、
「時間の使い方が管理出来る」
これに尽きます。
そして、時間の管理が出来るヒトは、時間の管理にズレが生じた際、「なぜ、そのズレが生じたのか」を自分で分析して、今後、同じようなことが起こらないように改善が出来ます。
そうして、自分の中で自己管理のPDCAサイクルを回していくのです。
時間の価値を理解していれば、自然と行動が変わります。
行動が変われば、成果が変わり、成果が変われば、評価が変わります。
このサイクルを意識し、実行し、継続出来ているヒトであれば、自然と企業からの評価は高くなり、結果として、どこでも生き残るビジネスマンになっていきます。
私はこれまで、仕事の中で1,000人以上のビジネスマンと「仕事について」話をしてきました。
仕事の関係上から、相手の「市場価値」を図るヒアリングをしてきましたが、こうした時間の管理が出来ている、いわゆる優秀なビジネスマンは、全体の10~15%ほどでした。
では、どうすればこの、優秀なビジネスマンになることが出来るのでしょうか
優秀なビジネスマンになる為に必要なこと
それは、自分の仕事の役割を理解しているかどうかです。
営業マンであれば、いかに商品・サービスを販売するか、そしてそこで利益を残すことが出来るかどうか
バックオフィスであれば、いかにコストと時間を削減出来るかどうか
管理職であれば、いかにして部下に、上記の事柄を意識・実行・継続させることが出来るかどうか
各人がこの役割を理解していれば、その実現に向けた計画を立てて、行動をしていくはずです。
その中で、いつまでに、何を、どこまでしておけばよいのか、この物事を考えるクセをつけることが重要です。
又、自己分析の中では、自身はこの計画を「意識」する部分が弱いのか、「実行」する部分が弱いのか、「継続」する部分が弱いのか、どこに弱点があるのか認識しておくとよいでしょう。
弱点の認識が出来ていれば、次からはその弱点を克服する仕掛けを作ることが出来ます。
自分の計画が筋道通りに進捗していない時には、周囲から叱咤してもらうのか、自分の中で気づくような仕掛け(アラーム)を導入するのか、その方法は様々ですが、この自己分析を行なうことで、時間・計画のズレは生じにくくなっていきます。
会社に選ばれる時代から会社を選ぶ時代に変わる
ここまで、時代の変容→企業が生き残ることの難しさ→生き残るビジネスマンとは、という流れについてお伝えしてきました。
今後、世の中の変化に応じて、個人の働き方も様々な形に変化していくことでしょう。
これまでは一律に、企業が雇用をする側、個人は雇用される側でしたが、今後は、個人が企業を選択するような時代になっていく可能性があります。
むしろ、私たちはそうした選択が出来るような状態を作っておくことが大事です。
これからやってくる変化を恐れずに、むしろ楽しんでいく為には、常に心のキャパシティに余裕をもって仕事に取り組んでいく必要があると感じる、今日この頃。
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